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【子供のいる方必見】パンやお菓子に使われている膨脹剤、食べ過ぎ注意!

見ていただいてありがとうございます。

大学では生命科学を専攻・前職は食品検査員の主婦、はつがカエデです。

あなたはパンやお菓子に「膨脹剤」という食品添加物が入っていること、知っていますか?

この膨脹剤、実はアルミニウムが含まれている物があり、しかも「原材料名を見てもわかりません」

特に子供は「アルミニウム許容量の半分近く摂取している」報告結果もあるんです。

なのでパン・お菓子ばかり食べている方やお子さんは、要注意かもしれませんよ。

カエデ

この記事では次の内容をお話しします。

  • 膨脹剤って何?
  • 膨脹剤が入っている食品ってどんなものがある?
  • 膨脹剤の中には「アルミニウムが含まれている物」がある
  • アルミニウムはどのくらい摂取すると危険なの?
  • 日本人はどのくらいアルミニウムを摂取しているの?
  • 子供は知らないうちに、アルミニウムをたくさん摂取しているかも
  • ベーキングパウダーは「アルミフリー」のものを選ぼう

膨脹剤の危険性を早く知りたい方は、こちらからジャンプしてください。

膨脹剤とは?

膨脹剤は「ベーキングパウダー」とも呼ばれ、重曹(炭酸水素ナトリウム) + 酸剤(酸性剤)からできています。

重曹は水分がある状態で加熱すると「炭酸ガス」が発生し、生地を膨らませる作用があります。

なのでケーキ、クッキー、ドーナッツなど、小麦粉製品をふくらませるためによく使われているんです。

ですが重曹だけだと「苦みのあるアルカリ物質(炭酸ナトリウム)」が生成されてしまいます。

なので苦みが出ないように酸剤(酸性剤)が一緒に配合されています。

膨脹剤が入っている食品

厚生労働省の「アルミニウムに関する情報」には、次の食品に膨脹剤が使用されていると書かれています。

  • 一部の菓子パン(メロンパンなど)
  • 焼菓子(スポンジケーキなど)
  • 揚げ菓子(ドーナツなど)
  • 蒸し菓子(小麦饅頭など、蒸しパン)

なお、大部分のパンには「パン酵母」が使われています。

なので「小麦を使用している食品全てに膨脹剤が入っている」わけではありません。

カエデ

膨脹剤が入っているか気になる方は、食品の原材料名を見てみてくださいね。

▼ある市販ケーキの原材料名にも「膨脹剤」と書かれています

膨脹剤の中には「 アルミニウムが含まれている物 」がある

カエデ

さて、ここからが「今回の記事の本題」です。

膨脹剤は重曹と酸性剤からできているとお話ししました。

膨脹剤に使われる酸剤は、次のようなものがあります。

  • フマル酸
  • 焼ミョウバン
  • グルコノデルタラクトン
  • 第一リン酸カルシウム
  • 酸性ピロリン酸ナトリウム
  • d-酒石酸水素カリウム(ケレモル)など

ここで問題になるのが「ミョウバン」です。

ミョウバンは硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウムとも呼ばれ、その名の通りアルミニウムが含まれています。

ですが食品の裏に書いてある原材料名では「膨脹剤」としか表示されません。
(表示名:「膨脹剤」、「膨張剤」、「ベーキングパウダー」、「ふくらし粉」)

カエデ

つまり「アルミニウムが入っているか」どうか、原材料名を見てもわからないんです。

アルミニウムはどのくらい摂取すると危険なの?

厚生労働省の「アルミニウムに関する情報」には、アルミニウムの危険性が次のように書かれています。

ラットを用いた動物実験では、アルミニウムを多量に投与したときに腎臓や膀胱への影響や握力の低下などが認められています。

アルミニウムに関する情報 |厚生労働省 より引用

なので食品の安全を評価している国際機関(JECFA)は「アルミニウムの許容量」を体重1kg、一週間当たり、2mgと設定しています。

(許容量=人体に危険がないとみなされる最大限の量)

カエデ

つまり「10㎏の子供の場合、1週間当たり20mgまで」なら食べても大丈夫、という事になりますね。

ですが許容量はわかっても、食品中にどれだけ膨脹剤が使われているか、私たちは知ることができないため、「どのくらい食べても大丈夫か?」というのが推測できません。

さらに日本では「アルミニウムを含む食品添加物の使用量の上限」が設定されていません。

なので「膨脹剤を含む食品は、たくさん食べないようにしましょう」としか言えません。

日本人はどのくらいアルミニウムを摂取しているの?

厚生労働省の「食品添加物の安全性に関するリスクプロファイルシート(アルミニウム)」で、日本人の「アルミニウム平均摂取量」が掲載されています。

  • 小児(1~6 歳):加工食品 1.8mg/人/日
  • 学童(7~14 歳):加工食品 2.0mg/人/日
  • 青年(15~19 歳):加工食品 2.5mg/人/日
  • 成人(20 歳以上):加工食品 2.2mg/人/日

平成 23 年度~平成 24 年度マーケットバスケット(2011, 2012, 厚生労働省)

そしてアルミニウムの摂取量の平均値は、すべての年代層で許容量を下回っていたそうです。

カエデ

なので膨脹剤を含む食品をいつも通り食べたくらいでは、アルミニウムの許容量を超えることはありません。

子供は知らないうちに、アルミニウムをたくさん摂取しているかも

『日本人はアルミニウム取りすぎてないんでしょ?じゃあ安心だね!』

…と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。

「小児と成人のアルミニウム摂取量の数値がほぼ一緒」な点に注目してみてください。

  • 小児(1~6 歳):加工食品 1.8mg/人/日
  • 成人(20 歳以上):加工食品 2.2mg/人/日

アルミニウムの許容量は「体重1kg、一週間当たり、2mg」でしたよね。

つまり体重が軽ければ軽いほど、アルミニウムの許容量は少なくなります。

  • 10㎏の子供の場合、1週間当たり20mgまで
  • 50kgの成人の場合、1週間当たり100mgまで

なので、子供と成人のアルミニウム摂取量がほぼ一緒ではダメなんです。

事実、厚生労働省は「小児(1-6歳)では、許容量に対する摂取量の割合が最も大きく、許容量の約43%だった」と報告しています。

(さらに「一部の小児で、アルミニウムの許容量を超える可能性がある」とも書かれています)

その原因が穀類加工品や菓子類に含まれる「膨脹剤(硫酸アルミニウムカリウムや硫酸アルミニウムアンモニウム)」と推測されています。

カエデ

なので、子供に「膨脹剤を含むパン・お菓子」を与えすぎないよう気を付けましょうね。

ベーキングパウダーは「アルミフリー」のものを選ぼう

市販で売られているパン・菓子などは「膨脹剤」としか書かれていません。

なので「アルミニウム」が入っているかどうか、私たちは知ることができません。

さらに子供は「アルミニウムの摂取許容量が少ない」こともお話ししました。

そうなると『子供のお菓子はやっぱり手作りだよね』と思う方もいるかもしれません。

ただベーキングパウダーにもアルミニウムが入っている物が存在します。

なのでパン・お菓子を作る時は「アルミフリー」と書かれているベーキングパウダーを選ぶようにしましょう。

▼「アルミフリー」のベーキングパウダー
(私は愛国のベーキングパウダーを使ってます)

まとめ

  • 膨脹剤は重曹(炭酸水素ナトリウム)と 酸剤からなる
  • 膨脹剤に含まれる酸性剤に「アルミニウム」が含まれているものがある
  • 多量にアルミニウムを摂取したラットは腎臓や膀胱への悪影響などがあった
  • 日本人のアルミニウム摂取量は、許容量を下回っている
  • だが子供は許容量の半分近く摂取してしまっている
  • 子供がアルミニウムを多くとっている原因は「膨脹剤」とされている

膨脹剤にはアルミニウムが含まれているものがあり、しかも私たちには「入っているか知ることができない」とお伝えしました。

こういうと「膨脹剤が入っている物は、絶対食べちゃいけないのか」と思われる方もいるでしょう。

ですが厚生労働省の言うように、すべての年代層でアルミニウムの許容量を下回っています。

なので日本で製造されている食品で、通常通りに食べるくらいなら、それほど心配する必要はありません。

偏食や食べ過ぎに気を付けて、バランスの良い食生活を心がけるようにしましょう。

カエデ

お子さんには「膨脹剤」を含む食品を与えすぎないよう、気を付けてあげてくださいね。

▼実際のお菓子で「買っていい物」「買ってはいけない物」が書かれている本はこちら
(ちょっと極端なところもあるので、参考程度で良いと思いますよ)

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