閲覧ありがとうございます。年中の娘を育てるはつがカエデです。
娘は年少の秋冬、登園しぶりでほとんど登園しませんでした。
「何で子供が幼稚園に行かないの!?」って、悩む気持ちはすごくわかります。
私も考えすぎて不安になり、眠れなくなって不安障害になったほどです(苦笑)
子供にとって幼稚園は「楽しい」だけではなく「心が疲れるところ」でもある。
でもお友達との関係に悩む中で、他人とどうかかわっていくのか学べる場所でもある。
なので心が不安定になり、おうちに安らぎを求めて登園を渋っているのかなと思います。
やれることは「大変だったね」と子供の気持ちに共感し、疲れているなら休ませて、
幼稚園に行けそうな感じになったら「頑張ろうか」と背中を押してあげる。
親自身が心を落ち着かせて、ドンと構えているのが良いのかなと感じました。
「何で行かないの!」と叱ってた時は行かなかったです。
でも接し方を変えることで、娘も心が落ち着いたのか、
年中の今はなんとか毎日登園できるようになりました。
登園しぶりで悩むあなたへの参考になれたら嬉しいです。
▼子供の心の発達(子供の考え方)について、とてもわかりやすく書かれています
![](https://www.kaede.blog/wp-content/uploads/2022/11/kindergarten-rejection-320x180.jpg)
![](https://www.kaede.blog/wp-content/uploads/2023/06/hsc-320x180.jpg)
幼稚園に行くメリットを感じられない
![](https://www.kaede.blog/wp-content/uploads/2022/09/kindergartenbus2.jpg)
子供は「メリット」を感じると行動する生きものです。
大人のように「義務・責任感」という理性で行動するのではなく、
「こうすると楽しいから・嬉しいから」という本能で行動します。
つまり子供にとって、幼稚園とは
「これから社会生活していくために練習するための大切な場所」とは理解できません。
まだ社会生活なんて送ってないのに「義務・責任感」とかわかりませんよね。
なので「メリットを感じなければ行きたくない」となる。
もしかしたら、幼稚園でお友達とうまくいってないのかもしれませんし、
友達と遊ぶより、家の中で一人・親と遊んでいる方が楽しいのかもしれない。
なんにせよ「家の方が楽しい」から行きたくないんだろうなと。
お子さんが「休日はサッと起きてくるのに、幼稚園の日はなかなか起きない」
ってことありませんか? 私の娘も休日になるとピンピンしてます。
なのに幼稚園の日になると、なぜかなかなか起きてこないんですよね…。
それに毎日「明日幼稚園ある?」と聞いてくるので、
「本当は幼稚園行きたくないんだろうな」って、娘を見ていてもわかります。
子供の気持ちを尊重してくれる、ゆるめの幼稚園なんですけどね
子供にとっては幼稚園は「心の葛藤の場所」
![](https://www.kaede.blog/wp-content/uploads/2022/11/kindergarten-rejection2.jpg)
私たち親からすると「幼稚園は楽しくて優しい場所」と言うイメージですが、
子供からすると「楽しいことも大変なこともある所」って感じのようです。
友達との関係で悩み、心の葛藤が生まれ、疲れてしまうこともあるようです。
というのも、幼稚園に入るまでは「なんでも自分中心」の生活でした。
ですが幼稚園では、みんなが同じように「自分中心」と思っているので、
今まで「すべて自分中心でできていた」ことが、幼稚園ではできないんですよね。
なので思い通りに行かない苛立ちからケンカもしますし、物の取り合いもします。
つまり子供からすると「自分を受け入れてくれないこともある場所」となります。
「(今まで親だけで生活していた時は)何でも受け入れられたのに、
どうして幼稚園では、自分を受け入れてくれないこともあるの?」と悩むようになります。
ですが悩むことは、心の成長につながるので、とても大切な事なんです。
この悩み(心の葛藤)が生まれることで、「世界は自分中心だけじゃない。
他人と生きていくためには、自分の意見を言う事(自己主張)も大切だけど、
相手の気持ちも考えて、お互いが納得できる方法を一緒に考えること
(他人と折り合いをつけていくこと)が大切なんだ」
と、他者との生き方を学んでいくことができます。
私も行き渋りに悩む前まで、幼稚園は
「親に行かないと怒られる場所(行くのが当然)」って思ってました。
なので登園を渋る娘にも叱ってしまっていました。
「親に怒られるから」ではなく「将来の自分のために行く場所」
なんですよね。叱って行かせるのはダメだなって思いました。
【私の話】悩んで不安障害になり、保健所に泣きつく
![](https://www.kaede.blog/wp-content/uploads/2023/03/panic-disorder2.jpg)
私の娘も、年少の秋・冬は本当に、ほとんど登園しませんでした。
私もさんざん悩みましたし、娘と毎日べったりで気が狂いそうになりました。
幼稚園に行く理由を説明してもダメ、叱るとむしろ癇癪を起して行かなくなる…。
私は悩み続けた結果、4日間ほぼ眠れなくなり、パニック障害・不安障害にもなりました。
(娘だけが原因ではなく、親や夫の事で悩んでたこともありますが…)
「もうお手上げだ」と思って、救いを求めて保健所にも電話しました。
泣きながら事情を話したところ、保健師さんに話は聞いてもらえました。
でも、本当に頼みたかった「臨床心理士さんによる親子相談」の方は、
登園しぶりや不登校で悩む親が多いらしく、半年後の予約しか取れない状況でした。
なので「登園しぶりや不登校で悩んでいる親はたくさんいるんだな」って思いました。
「子育てに悩む親へのサポート」が、
まだまだ行き届いてないなって思いました。
親はどうしたらいい?
![](https://www.kaede.blog/wp-content/uploads/2022/11/kindergarten-rejection4.jpg)
じゃあ「親はどうしたらいいの?」って思いますよね。
私が保健師・心療内科の先生・本から知ったことをシェアしたいと思います。
人それぞれですから「これが正解」とお伝えしているわけではありません。
あくまで「アドバイスのひとつ」として聞いてもらえると嬉しいです。
年中の今、娘はなんとか毎日登園できるようになりました。
登園しぶりで悩むあなたへの参考になれたら嬉しいです。
保健師の意見
保健師の方からは、このようにアドバイスがありました。
「小学校と違って、幼稚園は行かないと付いていけなくなるって場所じゃない。
だから休ませても大丈夫です。充電期間を終えたら行けるようになりますよ」
なのであなたに心の余裕があるなら、休ませてあげるのもアリだと思います。
そして「行けるようになったら行こうね」と声をかけてあげましょう。
心の余裕がないなら、あなたの親でも夫でも、なんでもいいから頼ってください。
子供とべったりで、あなたの心が潰れてしまわないように気を付けてください。
「どうしても休みたいなら、水曜日は休んでもいいよ」って、
休める日を設けるのも良いかもしれません。
心療内科の意見
心療内科の先生には、このように言われました。
「お母さんが不安がっていたら子供も不安に感じるよ」と。
あの当時は「この不安はこの子が生み出しているのに、まだ私を責めるのか」
って納得できなかったのですが、今はこの言葉も理解できるなって思います。
というのも、子供も幼稚園では不安に感じるから、お母さんに安心を求めています。
ですがお母さん自身が不安だと、子供は幼稚園でも家でも不安を感じます。
なので子供の頭の中は不安でいっぱいになってしまいます。
子供は「安全基地」があることで、心が安定し、外の世界へ冒険しようと思えます。
他の人と関わろうと思えたり、知的好奇心を満たすために行動しようとします。
この安全基地にあたるのが「母親」です。
「いざとなれば母親が守ってくれる」と安心できる場所が、安全基地です。(※)
![](https://www.kaede.blog/wp-content/uploads/2022/11/kindergarten-rejection3.jpg)
つまり登園を渋っている=母親に守られて安心していたいと思っているのかもしれません。
なので自分(母親)のメンタルを十分整え、何事にもドンと構えて、
「どんなことがあってもあなたの味方だから」と、子供を安心させてあげられたら、
子供も心が安定して、登園できるようになるかもしれません。
私も、私自身の心の問題や、親との問題がひと段落したら、
娘も不思議と登園渋りがなくなっていきました。
なので母と子の感情は伝わりやすいんだなって体感しました。
▼(※)「安全基地」「愛着」についてはコチラの本で読めます
「よくわかる発達心理学」の本より
「完全カラー図解 よくわかる発達心理学」のp108に、このように書かれています。
4歳頃は仲間遊びにおいてネガティブな感情を含むやり取りが見られるようになる。
5歳ではさらにネガティブな感情のボキャブラリーが増える。
ネガティブな感情が増加する原因と理由は、
他者との葛藤が増え、情緒的なかかわりをしているから。
なので子供は大人が思っている以上に、幼稚園で頑張ってきている。
お友達と遊んでて「嫌だな」って思い、傷ついていることもある。ってことなんですよね。
ですが子供は「気持ちを言語化する力」が十分育ってないので、
親に「嫌だった気持ち」を伝えることができません。
だから「子供が登園を渋っている理由が分からない」って感じるんですよね。
なので子供が幼稚園を行き渋った時は
「何かあったの?」と聞いたり、「それは悲しかったね」と共感してあげたりして、
否定したり叱ったりせず、子供の気持ちに寄り添ってあげること。
そしてネガティブな気分になっている子供を、ポジティブな心に変えてあげる。
家庭ではなるべくネガティブワード「疲れた・しんどい」よりも、
ポジティブワード「頑張った・楽しい・ワクワク」という言葉を増やす。
朝起きたら、テンション上がる子供の好きな曲を流してあげる、
帰ってきたら子供が好きなおやつを用意しておく、
「よく頑張ったね」と幼稚園に行けた頑張りを認めてあげるなどの、
子供が前向きに登園できるよう応援してあげるのが大切かなって思いました。
寝る前に「あなたはそのままで、存在するだけで価値があるんだよ」
「何があっても私があなたを守るよ」と、
本で読み聞かせしてあげるのもいいですよ。
おすすめの本は下の記事で紹介しています。
![](https://www.kaede.blog/wp-content/uploads/2023/05/anatagadaisuki-review-320x180.png)
▼子供の心の発達(子供の考え方)について、とてもわかりやすく書かれています
まとめ
「何で子供が幼稚園に行かないの!?」って、悩む気持ちはすごくわかります。
私も考えすぎて不安になり、色々あって不安障害になったほどです(苦笑)
ですが子供にとって幼稚園は「楽しい」だけではなく「心が疲れるところ」でもあり、
でもお友達との関係に悩む中で、他人とどうかかわっていくのか学べる場所でもある。
なので「大変なんだね」と共感し、疲れ果てているならゆっくり休ませてあげて、
幼稚園に行けそうな感じになったら「頑張ろうか」と背中を押してあげる。
くらいの気持ちで、親はドンと構えているのが良いのかなと感じました。
▼子供の心の発達(子供の考え方)について、とてもわかりやすく書かれています
![](https://www.kaede.blog/wp-content/uploads/2022/11/kindergarten-rejection-320x180.jpg)
![](https://www.kaede.blog/wp-content/uploads/2023/06/hsc-320x180.jpg)
寝る前に「あなたはそのままで、存在するだけで価値があるんだよ」
「何があっても私があなたを守るよ」と、
本で読み聞かせしてあげるのもいいですよ。
おすすめの本は下の記事で紹介しています。
![](https://www.kaede.blog/wp-content/uploads/2023/05/anatagadaisuki-review-320x180.png)