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カレーを鍋ごと常温保存してない? ウェルシュ菌の食中毒を予防しよう!

見ていただいてありがとうございます。

結婚前まで「食品メーカーの検査員」だった主婦、はつがカエデです。

「今日の夜カレーを作って、明日の昼ご飯にも食べよう!」

作る手間も省けるし、一日経つとさらにおいしくなる…カレーっていいですよね。

ですがカレーを「鍋に入れたままで、一晩出しっぱなし」して保存していませんか?

ウェルシュ菌という食中毒菌が知らないうちに増殖しているかもしれません。

ウェルシュ菌は殻を作って身を守るため、加熱しても死滅しません。

カレーは小分けして素早く冷まし、冷蔵・冷凍保存するようにしましょう。

カエデ

この記事では以下の内容をお話しします。

  • 「常温で一晩出しっぱなしのカレー」は食べないで
  • カレーの常温保存は何時間まで?何度だと増える?
  • カレーに潜むウェルシュ菌とは?
  • カレーの食中毒を予防するには?

「常温で一晩出しっぱなしのカレー」は食べないで

カレーは次の日に持ち越すことも多いですよね。

私の母も夜にカレーを作ったら、一晩鍋のまま置いてました。

次の日の昼ごはんに「一晩寝かせたカレー」がよく出てきましたよ。

でも実はカレーを鍋ごと常温保存するのはNGなんです。

カレーの中のウェルシュ菌が増殖してしまうからです。

ウェルシュ菌の増えたカレーを食べると「食中毒」が起こるかもしれません。

(ウェルシュ菌についてはあとで詳しくお話しします)

ウェルシュ菌食中毒になると、腹痛や下痢に悩まされることになります。

カレーは常温保存ではなく、冷蔵・冷凍保存するようにしましょう。

▼食中毒予防には「手洗い」! 菌を持ち込まないも大事です

カレーの常温保存は何時間まで?何度だと増える?

カレーの常温保存は「6時間」が限度です。

そしてカレーの中の温度が12~55℃で増えます。

できれば「カレーは作ったらすぐ食べる」ことをおすすめします。

ウェルシュ菌は特に43~45℃で増えます。

そして空気(酸素)の少ないところを好みます。

鍋の中のカレーは酸素が少なく、とろみがあって温度も下がりにくいです。

つまりカレーはウェルシュ菌にとって増殖しやすい環境!

30℃の環境下だと、6時間くらいで食中毒を引き起こす数まで増殖するようです。

また、ウェルシュ菌は一度増えてしまうと加熱しても死にません。

芽胞(がほう)という殻を作るため、100℃で1~6時間も耐える強さがあります。

なのでカレーは作ったらすぐ食べる~6時間以内に食べる。

余った場合は小分けで冷蔵・冷蔵保存するようにしましょう。

カレーに潜むウェルシュ菌とは?

ウェルシュ菌は大腸菌0-157と同じく「細菌の一種」です。

ウェルシュ菌にはA~E型と種類があります。

そのうち食中毒を起こすのは「耐熱性芽胞を形成する菌(A型)」がほとんどです。

芽胞を形成すると100℃で1~6時間加熱・冷凍しても死滅しません。

さらに芽胞を形成する時に産出される毒素(エンテロトキシン)が食中毒の原因になります。

なのでウェルシュ菌は「増やさない」ことが鉄則です。

カエデ

一方、ウェルシュ菌はこんな特徴もあります。

  • 偏性嫌気性(空気中の酸素濃度では生きられない)
  • 毒素は60℃10分で加熱すれば不活化する

「カレーを良くかき混ぜてしっかり加熱する」ことも食中毒予防になります。

ウェルシュ菌の感染経路

ウェルシュ菌はどこでもいます。

  • 人や動物の腸管
  • 土壌
  • 下水
  • 食品
  • チリ・ホコリの中

カレーだと、野菜やお肉から入ってくる可能性があります。

不衛生な手や環境下で料理すれば、それが感染経路になることも。

つまり、ウェルシュ菌の侵入を防ぐのは難しいのです。

ウェルシュ菌食中毒の症状

ウェルシュ菌は潜伏期間の6~18時間(平均10時間)後に発症します。

主な症状は腹痛と下痢。発熱や嘔吐はほぼ見られません。

ほとんどの場合、発症後1~2日で回復すると言われています。
(致死率も0.03%未満と低いです)

ただ基礎疾患のある患者、子どもや高齢者ではまれに重症化するケースもあります。

ウェルシュ菌は人へうつる?

人から人へと直接に感染することはありません。

ウエルシュ菌による食中毒について 横浜市 より引用

妊娠中に感染したら?胎児への影響は?

助産師の方が監修した記事にはこう書かれています。

細菌性胃腸炎

(中略)

ウェルシュ菌

(中略)

これらの胃腸炎が直接赤ちゃんに影響を与えることはない

妊娠初期の下痢 対処法と受診が必要な症状 |民間さい帯血バンクナビ より引用

ですが下痢による水分不足・栄養不足になると、胎児に影響することもあります。

少しでも様子がおかしいなと思ったら受診するようにしましょう。

▼食中毒予防には「手洗い」! 菌を持ち込まないも大事です

カレーの食中毒を予防するには

「カレーのウェルシュ菌による食中毒」は次のように予防しましょう。

  • 清潔な手や調理器具で料理する
  • 野菜はしっかり洗う
  • カレーを長時間常温保存しない
    (作ってから6時間以内に食べる)
  • 鍋ごと保存しない
    (小分け保存で空気に触れやすくする)
  • 温めるときは「よくかき混ぜながら60℃10分以上加熱」する

カレーは食べきれる量を作り、次の日に残さないのが一番です。

カレーが残ってしまった場合は小分けして冷蔵・冷凍保存するようにしましょう。

カエデ

ちなみにウェルシュ菌が増えても「見た目・ニオイ」は変わりません。

目視では予防できませんので注意してください。

冷蔵・冷凍保存のコツ

冷蔵保存・冷凍保存どちらとも「カレーはできるだけ素早く冷ます」のがコツです。

「一人前ずつ小分けにして、容器に入れる」と冷ましやすくなります。

(空気に触れる分、酸素が苦手なウェルシュ菌も増えにくいです)

「容器を保冷剤の上にのせておく」と、さらに素早く冷ますことができます。

ウェルシュ菌は43~47℃で一番増殖し、12~50℃でも増え続けます。

なので「できるだけ素早く温度を下げる」ようにしましょう。

カエデ

鍋ごと冷蔵庫に入れても、カレーの中心温度がなかなか下がらないので注意!

冷蔵・冷凍保存だとどのくらい持つ?

冷蔵保存は翌日、冷凍保存は1週間以内で食べきりましょう。

食べる際は電子レンジで温めるより、鍋にうつして加熱するのがおすすめです。

鍋にうつしてカレーをしっかりかき混ぜながら加熱すると食中毒を予防できます。

  • カレー内に酸素がいきわたる(ウェルシュ菌は酸素が苦手)
  • カレーにまんべんなく火が通る(ウェルシュ菌の毒素は60℃10分で不活化)

カレーの冷凍におすすめの保存方法

カレーを冷凍保存する際は「マチ付きフリーザーバッグ」がおすすめです。

タッパーでカレーを冷凍保存した場合、鍋にうつしにくいんですよね。

冷蔵庫で自然解凍する・容器ごと湯せんして解凍する手間があります。

(容器も汚れて洗うのめんどくさいですしね)

ジップロックだと袋を破って凍った状態のまま鍋にうつすこともできます。

ただジップロックは入れるときに自立しないので、液体ものが入れにくいんですよね…。

「マチ付きフリーザーバッグ」だと袋が自立してくれるので、カレーを入れやすいです。

袋を破って鍋に入れるだけでいいので、素早く加熱できますよ。

カレーの冷凍保存には「マチ付きフリーザーバッグ」がおすすめです。

カエデ

レトルトカレーのように「パックを湯せん」することはできないので注意!

まとめ

カレーはたくさん作って、翌日も食べるというケースも多いですよね。

ただカレーは「ウェルシュ菌」という、熱に強い食中毒が増殖しやすいです。

どこでもいる菌なので侵入を防ぐことは難しく、増殖しても見た目や臭いも変わりません。

長時間常温保存したカレーを食べると食中毒になってしまう恐れがあります。

なのでカレーは食べきれる量を作るか、常温で6時間以上置いておかないようにしましょう。

保存する際は小分けして素早く冷蔵・冷凍保存するようにしてくださいね。

▼カレーの冷凍保存には、入れやすいマチ付きフリーザーバッグがおすすめ!

▼食中毒予防には「手洗い」! 菌を持ち込まないも大事です

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