閲覧ありがとうございます。
不安障害(パニック障害)もちの主婦、はつがカエデです。
『今の幸せがいつまで続くか不安』
『今は親しくしてくれてるけど、どうせ飽きられる』
『私は誰にも受け入れてもらえない』
そんな「見捨てられ不安」を抱えたまま生きているのって、辛いですよね…。
でも「見捨てられ不安」を抱え「誰も信用できない」ままでいると、
「本当に大切な人」まで傷つけて、離れていってしまうかもしれません。
本当に「あなたを大切にしたい」と思ってくれている人がいませんか?
この記事では「自分の偏った考え方・価値観」を治すために、
「過去の自分には何が足りなかったのか、何に傷ついて、今何が必要なのか」
私の体験談と参考になる本2冊を紹介しながらお話しします。
精神科医の岡田先生の書かれた2冊の本がおすすめ!
「見捨てられる不安」にいつも悩まされている
あなたはいつも「見捨てられ不安」に悩まされていませんか?
「見捨てられ不安」とは文字通り、
「大切な人から拒絶される・見捨てられることを恐れている」状態です。
でも私は夫や娘がいるし、夫婦・家族関係も良好…なのになぜかいつも不安なのです。
少しでも家族が体調を崩すと「極度の不安・軽いパニック状態」になります。
そのたびに娘は不安がり、病気になった自分を責めてしまうようです。
「病気になるとお母さんが不安がる」と思ったのか、
風邪になっても「風邪じゃないよ」とウソをつくようになってしまいました。
さらには登園しぶりにもなっていて、母子分離不安が起きているのだと思います。
(母が不安定なので、子供も不安に感じて母から離れられなくなっている)
本当に娘には可哀そうなことをしてしまったと思っています。
家事や育児で時間に追われている時はそうでもないのですが、
少し考える時間が生まれると、
「この穏やかな生活がいつか終わるのではないか」と不安に思ってしまう。
なので「不安」を考えないように、いつもせかせか動き回っている感じです。
当然動き回れば身体も疲れますし、動いて「心をごまかしている」だけなので、
いつまでもこの「粘りっこい不安」が消えてくれることはありません。
何が不安なのか調べていくうちに、「見捨てられ不安」という言葉にたどり着き、
自分は「見捨てられることに不安を感じているんだ」と思うようになりました。
「家族が病気になる」→「家族がバラバラになる」→「心安らげる場所が無くなる」→「私は見捨てられる」という思考になっているんだと思います。
極端な思考は後でお話しする「境界性パーソナリティー障害」の特徴です。
「見捨てられ不安」は愛着障害が原因かも
見捨てられ不安は、子供時代に「親に見捨てられたと感じた場合」に生まれるようです。
(自分は親に愛されていない・自分なんて居ない方が良いんだ、など)
- 弟・妹が生まれて、放っておかれている
- 親が自分以外の兄弟ばかり見ている
- 親が子供に無関心である
- 親が子供に支配的である(※)
- 両親が離婚する・亡くなる
- 体罰・虐待を受けている
「親からの愛情が欲しい時に、十分な愛情が得られなかった」と感じると、
子供は「私は親に見捨てられた存在だ」と感じます。
私は⑤⑥以外当てはまります。
そして「母親が長期間うつの療養で離れて暮らしていた時期」や、
結婚前に父に「おまえはもううちの子じゃない」と言われて、
もう実家には自分の居場所がないと感じています。
「見捨てられ不安」を抱えた人が大人になり、恋人・パートナーができたり、
自分の子供に自我が芽生えだした時「見捨てられ不安」は強く発動します。
(自我の芽生え…2歳のイヤイヤ期・反抗期などです)
「自分が見捨てられる(相手に嫌われる)」ことを避けるために、
大切な人に対して支配的に接してしまうことがあります。
(支配には「依存」も含まれます。相手が「自分なしでは生きられない」ようにします)
さらには「もしかしたらこの人も、いつか自分を見捨てるのかもしれない。
本当に信用していいのか試してみないと…」と試し行動をとったりします。
(わざとケンカをふっかけてみたり、子供にダブルバインドでしつけてみたり)
境界性パーソナリティ障害を持った人は、大切な人に合わせようとする一方で、いつも無理をしているために、感情が爆発しそうになり、突き放す言葉や傷つける言葉を発することがあります。
境界性パーソナリティ障害と突き放す言動 より引用
なので大切な人も、自分のことも、自ら傷つけてしまう傾向があるようです。
わざわざ自分から「関係を悪くする・壊す」ような行動をしてしまいます。
すべて「また見捨てられたらどうしよう」という不安から来ています。
「この人もいつか自分を見捨てるのではないか」と相手を信用できないからです。
この後にお話しする「愛着障害」が原因で、
誰も信じられなくなっているのかもしれません。
(※)「支配的」は一見、見捨てていないように思えますが、
「親の思い通りに生きる=本当の自分を愛してくれない」と感じるので、
やっぱり「自分はありのままでは愛されない」と思ってしまいます。
そうなると「親にとって良い子じゃないと見捨てられる」と感じるようです。
もしかして「境界性パーソナリティー障害」かも
私と同じような悩みを抱えているなら、
あなたは「境界性パーソナリティー障害」かもしれません。
境界性パーソナリティー障害とは、このような症状で悩んでいる方です。
- 見捨てられることを避けるため、必死で努力する
- 一人でいることに耐えられないため、なりふり構わず行動する
- 不安定で激しい人間関係 相手を理想化したかと思えば、自分のニーズを満たしてくれないと極端に低評価するといった両極端な見方
- 自己像または自己感覚が頻繁に変化。
- 異常な買い物の仕方、万引き、過食、向こう見ずな危険運転、安全ではない性行為、薬物使用など衝動的な行動
- 自殺企図、自殺の脅し、リストカットなどの自傷行為を繰り返す
- 気分が急激に変化する。通常は数時間しか続かず、数日以上続くことはまれ
- 慢性的に、自分が空っぽな感じ、自分に何か欠けているといった虚無感を抱く
- 不適切かつ強い怒りを抱き、怒りをうまくコントロールできない
- 一時的な妄想性思考がある 強いストレスで、一時的に記憶がなくなる
- 非現実的または自分と切り離されているような感覚
子供が自分の言う事を聞かないと、ものすごく怒りを感じる。
自分でも怒りをコントロールできない。
怒った後「何であんなことを言ってしまったんだろう」と自己嫌悪になる。
そういう方は境界性パーソナリティー障害かもしれないです。
自分では「感情がジェットコースターみたい」と思っています。
『自分も境界性パーソナリティー障害かもしれない…』と思ったら、
コチラの臨床心理士さんのブログを読んでみてください。
私は下記のブログを見て、自分が境界性パーソナリティー障害だと感じました。
境界性パーソナリティー障害の人は「愛着障害」を抱えていることが多いようです。
愛着障害の原因は以下の通りです。
- 養育者との死別・離別などで愛着対象がいなくなってしまう
- 養育者から虐待やネグレクトを受けるなど、不適切な養育環境で育てられた
- 養育者が子どもに対して最低限の世話はするものの、無関心であったり放任したりしていた
- 養育者のような立場の大人が複数いて、世話を焼いてくれる人が頻繁に変わってしまっていた
- 兄弟差別など、他の子どもと明らかに差別されて育てられた
少し前に書いた「見捨てられ不安」の原因と被りますよね。
つまり、愛着障害とは「子供時代に親からありのままの姿を愛されなかった」
だからいつまでも「見捨てられ不安」を抱えているんです。
なのでいつまでも「親に愛されたい」と言う気持ちが埋まらないまま大人になっています。
「理想の親になってくれる人を探し続けている」そんな寂しさをずっと抱えています。
▼愛着障害についてはコチラの本を読んでください(私も読みました)
「境界性パーソナリティー障害」の治し方
精神科医の岡田尊司さんが書いた「境界性パーソナリティー障害」を読んでみてください。
その本の最後の方に「第7章 改善」「第8章 回復」が載っています。
本を全て読んで、私なりに思ったことをまとめました。
境界性パーソナリティー障害の人は、このような流れで自分を受け入れる必要があります。
- 子供時代に置いてきてしまった「愛されなかった自分」をみつける
- 「愛されなかった自分」のことを愛する(そう思ってもしかたないと受け入れる)
- 「子供時代の自分のまま」では、これから幸せに生きられないと自覚する
- 「親にとって良い子」じゃなくてもいいと自覚する
- 「親に反抗する自分」も受け入れる
- 今の大切な人を再認識する(大切な人からの愛情を素直に受け取る)
- 「本当のありのままの自分」を見つけ出す(アイデンティティの確率)
悲しいけど、もう「ありのままを愛されなかった子供時代」は戻ってきません。
そして今更、親が「あの時はごめん」と謝ってくるとは思えません。
なので自分で「見捨てられるかもしれないと思い込んでいる自分を治す」ことが必要です。
「人に見捨てられるかもしれない」から「自分は居るだけで価値がある」と思えるように。
最後の「本当のありのままの自分」を見つけ出すまでは、
「自分のイヤな所(良い子じゃない自分)」や「親に反抗したくなる気持ち」など、
「自分の見たくない部分」とも向き合わなければならない時もあります。
なので「長く自分と向き合う覚悟」が必要だと感じました。(焦ると良くないそうです)
つい『そんなしんどいことはしたくない、このままでいい』と思ってしまいますが、
それは「過去に縛られ、いつまでも親に愛されることを望みつづける」という事です。
それでは「子供の頃に欲しかった親の愛情」をいつまでも追い続けている状態です。
「幸せになりたい、今の考え方を変えたい」なら、あなたが変わるしかない。
もう昔の親が求めてきた「良い子」は卒業していいんです。
「(親にとって)良い子」を演じ続けても、この愛情の欠けは埋まることがないからです。
「良い部分も悪い部分も、全て自分である」と受け入れる。
それが「どんな自分でも愛する=本来の自分らしさ(アイデンティティ)」の確立です。
つまり親からの「心の自立」をしなければいけません。
本当に悲しいですが「子供時代に愛されなかった事実」はもうどうしようもないです。
でもあなたの周りには、自分の子供・パートナー・友人たちがいませんか?
あなたの大切で幸せなものは、すでに「あなたの周りにある」かもしれません。
「過去の親の姿」を追いかけてばかりで、見えてなかっただけかもしれません。
なので「過去は悲しいけれど前を向くしかない、これからは今ある幸せに囲まれて生きる」
これを目標に生きていくのがいいんじゃないかなと思っています。
「自分だけでは不安」「誰かに相談したい」なら、
臨床心理士のカウンセリングを考えてみてはいかがでしょうか?
どうしようもない時はプロに任せるのがいいと思います。
自治体が無料でカウンセリング相談を受け付けているケースもありますよ。
まとめ
「見捨てられ不安」の辛さはとてもよくわかります。
「どうせまた私は見捨てられる」「この人も時間が経ったら自分の事なんて飽きる」
「私は誰にも受け入れてもらえない」そんな不安といつも戦ってるんですよね。
でも「誰も信用できない」ままでいると、
「本当に大切な人」まで傷つけて、離れていってしまうかもしれません。
本当に「あなたを大切にしたい」と思ってくれている人がいませんか?
自分の曲がった考え方・価値観を治すためにも、
「過去の自分には何が足りなかったのか、何に傷ついて、今何が必要なのか」
本で過去を振り返りながら学ぶことをおすすめします。
精神科医の岡田先生の書かれた2冊の本がおすすめ!